HOME特集記事 > 栄養士さんご紹介 第3回 時田 幸恵子先生(学校給食ごはん Vol.3 - 2013 夏号掲載)

栄養士さんご紹介第3回

滝川市立西小学校・栄養教諭
時田 幸恵子 先生

自分で育てると野菜はもっとおいしい

時田 幸恵子先生
天候は◎晴れ、
今日は畑が教室。

 『学校給食ごはん』3人目の栄養士さんは、滝川市へ飛んで市立西小学校の時田幸恵子先生です。インタビューは、学校から徒歩10分ほどの畑で始まりました。この日(5月29日)はちょうど、4年生による畑作体験の日。西小学校は早くから食育に積極的に取り組んできており、平成20年にはその体験活動に対して空知管内の表彰も受けています。

「農業体験活動は私の前任者のときの10数年前から続いています。その度に、JAの方や畑をお借りする農家の方にはいろいろとご協力をいただいています。来週は5年生による田植え体験も予定しているんですよ」と時田先生が言うように、この日は『JAたきかわ』から7人の職員の方がサポート役で参加。おかげで畑はきれいに耕され、すでに畝(うね)が盛られています。高橋佳万営農部次長から植え方を説明してもらった後、いよいよ長靴と手袋姿の4年生2クラスの50人が列になって一人ずつ野菜を植えていきます。作業の早い子、遅い子、手伝ってやる子、さまざまです。今回は玉ねぎ、じゃがいも、ミニ南瓜の苗、それに枝豆とにんじんの種が植えられました。さらにこの後、道路に沿って数10メートル、みんなで順番に自動種まき機を押してヒマワリの種を植えました。夏が来ればきっと、きれいなヒマワリの咲く通学路になっていることでしょう。

作物をつくる大変さを知ってほしい。

 JAの方と打ち合わせをしたり、子どもたちにアドバイスをしたり、あっちへこっちへ大忙しだった時田先生。

 農業体験について、「雑草に栄養を取られないように草取りをしたり、作物の成長を観察したり、体験学習で子どもたちはいろいろ大切なことを学びます。早いうちから食べ物の成長過程にふれて農家の方の努力や苦労を知り、好き嫌いしない、感謝の気持ちを持って食べる、などふだんの食事のマナーに気をつけてほしいです。そして、大人になってからも食や農業に関心を持ちつづけてくれたらうれしいですね。4、5年生以外ですか? ほかの学年も、やはり農家の方のご協力をいただきながらミニトマトのハウス見学やリンゴのもぎとり体験などを行っています」と語ります。

 『JAたきかわ』の高橋さんにも「朝から大変ですね」と聞くと、「まあ、準備に半日、当日半日だけのことですから」と笑いながら、「こうした食育の活動は各地で盛んになっていますし、私たちとしても農業に関心を持ってもらうためにも大切なことだと感じています。人参や枝豆の種のかたちも知らない子どもたちに実際に手で触ってもらい、野菜がどうやって作られていくのかを肌で知ってほしいと思っています」と話してくれました。

できるだけ地元の食材を使いたい。

 学校に戻るとちょうど給食の時間で、私たち取材班の分も用意されていました。今日の献立のラム肉の味噌炒めをおいしくいただきながら、先生へのインタビューの続きです。

── 子どもたちの人気メニュー・ベスト3は?

 「順位は、1位カレーライス、2位揚げパン、3位はラーメンとビビンバとそれに滝川ならではのジンギスカン丼が同率、といったところでしょうか」

── 給食メニューはどのように決めていますか?

 「滝川市には現在4人の栄養教諭がいまして、毎月栄養価や献立のバランス、季節感、子どもたちの嗜好などを話し合いながら、持ち回りでメニューを決めています。その際には、地産地消を念頭にJAの方とも相談しながら、滝川産のコメ(ななつぼし)や玉ねぎ(滝玉)、アスパラ、菜花(なばな)などできるだけ地元の食材を取り入れるようにしています。なんといっても、地元産はより安心ですから。菜花も地元のもので、かき揚げやごま和えにするとおいしいですよ。また、11月の第一月曜日を地産地消日とし、この日の食材はほとんどが滝川産を使用しています。昨年の献立は、ごはん、牛乳、かも鍋、滝川かきあげ、滝川産りんご、でした」

気になります、「ばっかり食べ」。

── 時田先生は最初の赴任先がこの西小学校で、今年6年目。なぜ、栄養教諭になろうと?

 「以前から、将来はなにか自分でできる技術を身につけたいという思いと、食べ物を通して人と関わっていきたいという思いがあって、大学では健康栄養学科に進みました。実習先の小学校を訪れたとき、子どもたちと交わるなかでみんなの素直な反応がとてもうれしかったんですね。また、病院での実習では、病気とたたかう患者さんたちと接するうちに健康の大切さ、小さいうちからの食事の大切さを改めて知らされました。そこで、ますます栄養士になろうという気持ちが強くなりました」

── 夢が実現したわけですね。子どもたちを見ていて気になる点はありますか?

「そうですね。低学年の時から朝食を食べていない子がいること。それと、一つのものだけを先に食べてしまい結局ごはんを残してしまう子、『ばっかり食べ』と呼んでいますが、気になります。おかずとごはんは交互に食べる方がどちらもおいしく食べることができるよ、って教えていますが」

── では最後に、お母さんたちへのメッセージを。

 「スーパーへ買物に行くときは子どもを連れて行ってほしいです。食材の色や形に興味を持ちいろいろ学ぶことがあると思います。それと、料理のときには皮をむかせたり材料をかき混ぜたり、簡単なお手伝いをさせていただきたいですね。子どもは楽しみながら基本を身につけることができますから」

インタビュー・文/三浦清隆    写真撮影/寺沢写真スタジオ

 

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