HOME特集記事 > 地産給食 生産者Letter 第3回(学校給食ごはん Vol.3 - 2013 夏号掲載)

地産給食 生産者Letter第3回

JAいしかり・大根部会長/石狩市
大嶋 浩司 さん

私が一番好きなのは、みそ汁に入れた大根。

ご存知でしたか? 大根は農作物の全国生産統計が始まって以来、
消費量1位の座を譲ったことがない野菜の王様です。
石狩地区5つのJAが地産地消に取り組む「さっぽろハーベストランド」のなかでも、大根は人気者。7月の暑い一日、札幌中心部から北へ車で数十分。大根の生産農家であるJAいしかりの大嶋浩司さんを訪ね、お話を聞いてきました。

じつは、何百種類もある大根の品種。

 大嶋さんは1町歩ほどの畑でちょうど種まきの最中でした。
仕事の手を休めてもらい、別の畑へ移動すると、こちらは一面の緑。収穫を待つ大根が白い首をのぞかせてすくすくと育っていました。

 「ここは6月に植えたものです。大根は収穫まで大体60日くらいですから、お盆までには出荷できそうです。ウチはこれくらいの畑が10枚ばかりあって、全体で10町歩ほど。メインの大根のほかに長いも、ごぼう、小麦などを育てています」

こちらの畑では種まきの最中。60日
ほどで出荷される。

 なるほど、向かいも大嶋さんの畑だそうで、こちらでは小麦が黄金色に実っていました。ところで、大根には白首と青首があるんですね?

 「白首大根は古くから三浦大根などが知られていますが、今日では甘くてきめが細かい肉質の青首大根がほとんどを占めています。見た目だけでは分かりにくいですが、じつは大根には何百種類もの品種があるんです。気候や土壌に合わせてつねに品種改良が行われていて、ウチでも春蒔きは寒さに強いもの、夏蒔きは暑さに強いもの、3種類の品種を使い分けています」

1シーズン6万ケース、70万本出荷!

 「大根はもともと冬野菜とされてきましたが、7月から10月にかけては北海道産が夏大根の代表として全国の市場に出回ります。ウチの大根も約6割は道外、特に石川県と名古屋を中心に出荷されています」

 石川県の金沢といえば加賀百万石のお膝元。名古屋とともに、どちらも旧城下町で独特の食文化を持ち、味にはうるさい土地柄です。 そこで長年受け入れられてきたという事実こそ、“大嶋さんのうちの大根”のおいしさを物語っているようです。年間の大根出荷量は、平均6万ケースとのこと。1ケース12キロとされており、大根1本約1キロとすると、なんと70万本にもなります。収穫どきの忙しさはさぞや、と想像してしまいますが。

 「収穫するときは機械で抜くのでそれほどでもないですが、大変なのは間引き作業です。こちらは1本ずつ手作業で抜いていくので、パートさんたちの手を借りてもかなりの重労働です。また、ウチは除草剤を使っていないので、草取りもまめにやる必要がありますし」

食わず嫌いの子をなくしたい。

 大嶋さんはいま、44歳という働き盛りの4代目。今後のことは?

 「この辺りの農家も高齢化と後継者難でやめていく人が多いです。畑を借りてほしいという申し出もありますが、人手のことを考えるとあまり広げるのもどうか、と思ってしまいます。ウチは幸い父も元気ですし、いずれは息子たちが後を継いでくれれば、という希望も持ちながら頑張っています」

JAいしかりの和島厚司氏と大根の生育状況を確かめる。

 最後に、大嶋さんの大根は石狩市内の小中学校の給食に使われているそうですが、子どもたちに伝えたいことは?

 「食わず嫌いの子をなくしたいですね。うちの子も最初は食べなかったけれど、いまは大好き。大根は煮て良し、みそ汁の具、サラダ、おでんもおいしい。消化酵素が豊富ですから食中毒が心配な季節にはとくにいいです。一番おいしい食べ方ですか? 私なら、みそ汁に入れた大根かなあ」

農協/ホクレン/北海道産青果物拡販宣伝協議会
インタビュー・文/三浦清隆    写真撮影/寺沢写真スタジオ

 

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